古い住まいではリフォームか売却に迷う生活

マンション

住宅着工件数の減少傾向が続く見通しの中でマンションのストック数が既に650万戸を超えています。このうちの100万戸以上が昭和56年以前の旧耐震基準で建てられているだけでなく、今後、築40年以上のマンションが増加していきます。マンションの躯体や屋根、外壁等、日射や外気に曝されている部分は5,60年位、十分にもつと言われていますがメンテナンス次第で大きく変わります。また、設備や機器類の老朽化や陳腐化が避けられません。特に、長期間、住み続けていると使用頻度の高い水回り設備、機器類には新しい機能を持つ製品が市場に出回っています。このため、長年住み続けている人はリフォームするか、売るか、両方の気持ちを持ちながら暮らしているはずです。費用をかけて部屋内をリフォームすれば専有部分を新築同然に戻すことも可能です。

中古物件を見込みより高く売れる機会

住宅模型とお金

ところが、建物の躯体や屋根、外壁等、共有部分は外気等の影響を受けて着実に劣化していくので、いずれ、建て替え費用が必要になります。一方で、老朽化した箇所をリフォームせず、中古市場でそのまま売る方法も考えられます。売却代金で別の住まいに住み替えるわけです。時あたかも、大都市圏の新築物件価格が高騰し、マンション購入層が住宅市場で中古物件に目を向けだしています。新築物件購入に必要な住宅ローン借入額が増えて、家計のローン返済負担が大きくなり過ぎると見られているからです。この影響を受けて中古マンションの相場が上がり続けているわけです。従って、住まいを売る積りであれば見込みより高い価格で売れるタイミングだと言えるようです。しかも、中古物件を購入すると多くの人がリフォームすることを見越して中古物件が市場に出るとリフォーム業者がさっさと購入してしまう品薄状態が出ています。

合意形成に時間を要する物件の建て替え再生

間取り図

最近、こうしたリフォーム業者の購入意欲が高まっているため中古物件の相場が一層押し上げられていると言われています。建物の市場価値が立地条件や周辺環境次第とはいえ、マンション市場では新築物件より大幅に安く手に入る中古物件に人気の出る理由には根強い理由があります。築年数の多い中古マンションに住んでいる人はリフォームするか、売るか、どちらを選ぶにしても検討の余地が出ているということです。但し、旧耐震基準で建てられたマンションには防災対策の視点で建て替え再生を急ぐ必要が出ているのに2万戸程度しか工事が行われていない状況を併せて検討することです。多くの区分所有者が共同生活している建物とはいえ、建て替えに合意するには時間のかかることが明らかです。

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